離乳の失敗

なにものにも依らず
なにものにも頼らず
生きていける意識の本質

この具現化以上のエクスタシーは望めない


肉に隷属し
他人の観念システムを疑いもせず
生きていけるというのはある意味幸せである


そして、そんな生は生きているのではなく、惰眠を貪っているだけである

人は一人では生きられないという幻想は、母の乳房にむさぼりついていた時代に刻印された無力無能感に起因する甘美な生からの言い逃れである