人間と平和

人間に平和はあり得ない

人は自らの内にある葛藤と闘争を
外に見ているだけで
人間なき場所に
争いは起こり得ない


鏡に化粧をほどこして
自らの見栄えをよくしようとする人間は正気ではないと思える


しかし
平和や安定
幸福や充足になると
人は鏡に映る自分にとって都合の悪い現実を変えようとする


闘争と暴力
無慈悲と無知
無関心と恐怖
恨み 敵意 罪悪感


鏡に映った自己の現実を塗り替えようと懸命に努力する


無知な人間には
無知な人間が相応しく

闘争を好む人間には
闘争を好む人間が相応しい


それが宇宙の絶対法則


実に簡素な方程式しかない


人間はその人が見ている現実そのものでしかない