家族の本質
信じがたいのは
大抵の人間が
赤ん坊 または 子供を持つことが善良なことだと
良きことだと疑わないことだ
自らのDNAに存続の価値があると確信できるか、そのことの意味すら理解出来ない人間でなければ繁殖は摂理に叶うことではない
人類のみが狂気と恐怖のために摂理を歪めた
その反動が
貧富の格差に現れて来ているだけで
存在価値のない存在が
地球を滅ぼすことに貢献している。
孫の顔が見たいという
むき出しにされたエゴに嫌悪感を抱かないほどに人間は無感覚になり
感受性を喪失している
老人の若い生命への渇望は、自らが無慈悲にエネルギー吸血できる生け贄の要求で裏を返せば
自分さえ満足できれば他者の意志や生命の尊厳など知ったことではない という我欲の現れだ
目を細めて孫を見る視線は
生き延びるために命を啜らせろ という無言の脅迫
だから赤ん坊は怯える
彼らも生きたい
だから泣いて抵抗する
母親も父親も
無知で残酷であればこそ自分の子供という首輪を嵌めて生命を飼い慣らす
それが地球で
このうえなく美しいと称えられる家族の本質である