運命の本質

人は自らの運命 宿命を知りたいと切望しながらそれを知ることを最も恐れる

占い屋がトンチンカンな予報で三度の食卓の糧を得られるほどに
運命への関心は高い


それでいながら
決して自らの運命を自ら切り開き、白紙の未来に自在な絵を描くことをしない


いつもなにものかに
未来を委ね託して平然としている


運命はいつまでも自分にとって都合のいいファンタジーであって欲しいからだ


ファンタジーなら責任を負わずに済む


誰かに予言され描かれた未来には責任を担わずとも済む


だが真の運命は魂の課題である


克服を求められている魂への枷であり挑戦である

本来の「運命の人」は自分にとって 最も過酷な試練を携えて現れる


それこそが魂が求めた人、環境、課題


エゴの手離しがなければ超え得ぬ挑戦


それを超えた新しい地平に
自らが望む未来を映す


そのビジョンを観る者をこそサイキックという