ラットレースの終わり
「企業社会の競争のバカバカしさにやっと気付いた。こんなところで男に勝ったところで、なんの値打ちも無い。ネズミの徒競走にいくら勝っても、ネズミはネズミのまま。わたしはもっと充実して生きたい」
それが一流企業の出世コースを惜しげもなく捨てて退社した女性の捨て台詞。
競争社会のからくりに気付いて、ネズミをやめ、自身を取り戻すことに目覚め始めた女性は多い。
社会は彼女たちが変えていく。
男性は彼女たちの邪魔をせず、ある程度の道を彼女たちが切り開き、男性でも歩いていけるようになってから、従うことだ。
強く、しなやかな者でなければ進めない危険な道を彼女たちは、後に続く男性と子供たちのために凛として開拓している。
ネズミから進化するのには、相当な意識の変容を必要とする。
今生では無理でも来世がある。
絶望してはいけない
ネズミたちよ。
どこへもたどり着けない徒競走でスポーツで楽しんでいればそれでいい。
宇宙はできないものに多くを求めない。