叡智の放棄
不況で仕事を失いながら養わなければならない子供がいるという喜劇(あるいは悲劇)
人間がいかにも好みそうなドラマだ
家族の絆だとか愛情に縋らずには生きられない未成熟な精神年齢5歳の人間に、まともな子育てができるわけがない
親より子供の方が遥かに成熟している歪み
5歳のままごと夫婦が家を持ち家庭を営もうと懸命に生きる姿
ああ美しくて滑稽
もし多少でも智慧があるサルなら、自分達のような劣等遺伝子を残す価値があるのか
自分達に人をはぐくみ育てる能力があるのか
そこまで成熟できているのかどうか、考えてから子供を持つことを選択するだろう
もともと無責任であればこそ結婚するのだろうが、自らの力量を知らない身の程知らずな人間が子供を育てられるわけがない
生めば何とかなるは、甘えである
医療現場でさえ、すでに生まれる必要のない人間の子の淘汰を始めている周産期医療の問題ではない。行政的課題ではない。
ただ無用な存在の淘汰である
自然はいつもそうしてきた
人間だけが例外であるはずがない
貧困国家は子沢山であるのと同様に知的貧困家庭も子供を作る
恐怖感が子供を生まさせずにはおかないのだ
夫婦という絆のあまりの脆さ、自己崩壊の恐怖をなんとか紛らわせるために、かすがいなどという美名を冠した子を設け、自分達は自らを生きるという存在への責任を放棄して親という隠れ蓑に、永遠に顔を失おうとする
そんな無知無責任な存在の遺伝子まで存続させ、養えるほどの体力は地球にはもう、ない
元来、婚姻は、天界で契りをすでに交した者同士が霊的な合意に基づいて地上でも結ばれるための神聖な行為だった
霊的な成熟に達した存在が次の世代に伝承するべき肉体をDNAを通じて具現化する行為が子供を
生み育てるということ
サルの繁殖活動とは異なるものだった
しかし、自らを知り、学ぼうとしない人類は
自らの選択によってサルに戻った
叡智を放棄した
いまアセンションできたのは、叡智の獲得と復活に意志を保ちフォーカスし続ける危険を冒した人間たちである
アセンションの後片付けは、しばらく続くのだろう
意志無き無用な遺伝子の淘汰が完了するまで