男と女

「赤ん坊じゃないんだから自分でなんとかしな!」

そう言って自立を促してくれる女は少ない

男は女に本当の女として対峙してもらえなければ一生、自立した存在にはなれない

女の巧妙さは、それを知りながら、真実の女を明かさない、与えないことにある

与えなければ、いつまでも可愛いボクちゃんをママ目線で育てられる

だが真実の女とは母性とは最も離れた座標にある質だ

生きるにふさわしいと思えない存在を容赦なく切り捨てる

淘汰されるべきは淘汰される必要がある
尊い犠牲ではないか


受精時に、どの精子の可能性を存続させるかは卵子が選択する

卵子にとって価値があると認められた質が備わっている選ばれた精子が受胎に成功する

不妊治療がおぼつかないのは、女が本当には相手の男を受け入れたいと思っていないのを、強引にエゴで押さえ付けようとすることにある

相手の男に価値がないと正直に認めて別な相手を選ぶか母になることを放棄するほうが余程幸せになれる

そういう女は母性より個性を生きたいのだ

赤ん坊を育てるより、もっとたいせつな使命があるのだ